喪中はがきの文例やデザインはどうする?

喪中はがきでは前の記事でも紹介してますが、近親者に不幸がある為年賀を控える事を前もってお知らせする挨拶状です。

誰がいつ亡くなったか、日ごろお世話になるお礼と、
これからも変わらぬお付き合いをお願いする言葉を書きます。

はがきを書く時の注意点

  • 年賀の挨拶を控える為に出すので近況報告はしない(特にお祝い事)
  • 文中に「年賀」という言葉は使わない(新年を賀すべき(祝福する)気持ちになれない事を知らせるため)

はがきのデザイン

一般的なところでモノクロのデザインはリーズナブルで一番無難といえそうですね。
背景や挿絵も天体や草花をあしらったものになります。
またスタンダードなものは天体や草花がカラーになり見た目も少し明るめとなものになります。
他にも明るくホッコリするデザインや故人の趣味をイラスト化したものを取り入れるデザインなど多種多様です。
文字がグレーになる「薄墨デザイン」は故人を偲び涙が落ちて墨がう薄くなるイメージだそうです・・・深いですね。

故人とあなたの関係性でどのような挨拶状にしたいか考えるといいと思います。
悲しみが癒えてないなら薄墨デザインで気持ちを表してみてはいかがでしょうか。
私が見送られる側ならやっぱりサイクリングのデザインがイイですね。

書式は縦書きが一般的です。挨拶状の印刷を受け付ける会社からのサンプルもすべて縦書きになってます。

最近は横書きも出てるようですが、文章がカジュアルにならないよう配慮しましょう。

喪中はがきの切手

画像のはがきのように、切手を張り付けるタイプのはがきを購入して喪中はがきを書いたら切手はどういしたらいいか?

郵便局や今ではネットショップからも購入できますので専用の切手で送りましょう。

画像のような白と灰色の花のデザインが62円/1枚で発売されてます。
こんな事ないとは思いますが、切手だけファンシーなデザインをうっかり貼ってしまっては台無しです。

喪中はがきの文例

文頭

喪中につき年末年始のご挨拶を
謹んでご遠慮申し上げます

※時候の挨拶は抜きで喪中のため年賀欠礼する旨を伝えます。
「年賀」のは使わず「年頭・年始・新年」等を使います。

※時候の挨拶とは
拝啓から始まるあいさつ文
拝啓 立冬の頃(11月のあいさつ文)ますますご健勝のこととお喜び申し上げます・・
で始まる一般的な挨拶状やビジネス文書に使用されます。

文例

【シンプル】
本年も賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
令和二年〇月

現在喪中である為年賀の挨拶を控える旨だけお知らせする文面ですね。

知り合いだけど家族ぐるみの付き合いのない方向けの文面の印象です。

【シンプル2】
今年 〇(祖母)が他界し喪中のため
年頭のご挨拶を差し控えさせていただきます
寒さ厳しき折から皆様のご健勝をお祈り申し上げます
令和二年〇月

自身の祖母が亡くなったため喪中で挨拶を控える事をお知らせですね。
私なら友人あてのはがきで使う文面です。

【永眠】
本年〇月に〇(父)〇〇(一郎)が〇〇歳にて永眠いたしました
ここに長年賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご厚誼を謹んでお願い申し上げます
なお 時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます
令和二年〇月

差出人の父一郎さんが〇〇歳で亡くなった事を知らせる文面です。
差出人の知り合いは勿論、故人が生前お世話になった方に出す文面という印象です。
また「永眠」の所は「他界」「急逝」と置き換える事もできます。

そして、長生きして天寿を全うして亡くなった近親者の場合は上記文例の一行目が

〇(祖母)〇〇(田中よね)が〇月に〇〇歳にて大往生を遂げました

もしくは

本年〇月に〇(祖母)の〇〇(田中よね)が〇〇歳にて天寿を全ういたしました

・・・ちなみに私の祖祖母は数えで106歳で天寿を全うしました・・・。

【病気療養】
かねてより病気療養中の〇(父)〇〇(一郎)が
〇月〇日〇〇歳にて永眠いたしました
ここに平素のご芳情に厚く御礼申し上げますとともに
明年も変わらぬご厚誼のほど謹んでお願い申し上げます
令和二年〇月

長期療養の末亡くなった近親者が出た場合の文面ですね。

また死亡通知を兼ねた文言も・・葬儀も近親者のみで執り行われ、知人への連絡が遅くなった場合ですね。

【死亡通知をかねて(不祝儀辞退)】
〇(父)〇〇(一郎)が〇月〇日に〇〇歳にて永眠いたしました
故人の遺志もありまして 葬儀は身内で執り行いました
ここに生前のご厚情に深謝いたしますとともに
ご通知が遅くなりましたことをお詫び申し上げます
なお 誠に勝手ながら お心遣いは辞退させていただきますので
何卒ご了承のほどお願い申し上げます
寒さに向かう折から皆様のご健勝のほどお祈り申し上げます
令和二年〇月

葬儀も身内だけでお香典も受け取らない。。近年よくあるケースですね。

そしてこんな事も高齢の近親者がいたら可能性はありますね。

【故人がふたり】
本年〇月に〇(父) 〇〇(大宙)が〇〇歳にて
本年〇月に〇(母) 〇〇(ヱミ)が〇〇歳にて永眠いたしました
ここに生前のご厚情に深く感謝申し上げますとともに
明年も変わらぬご厚誼を賜りますよう謹んでお願い申し上げます
令和二年〇月

私の場合は同年に2回の不幸はありませんでしたが、2年連続はありました。
辛いですよね。

またこんなケースも・・・

【喪中だけど年賀状は欲しい】
本年〇(祖母)〇〇(ツル)が〇〇歳にて永眠いたしました
平素のご芳情に厚く御礼申し上げますとともに
明年も変わらぬご交誼のほど謹んでお願い申し上げます
なお 皆様からのお年始状は楽しみにしておりますので
こちらの喪中に関係なくお送りいただけましたら幸いです
令和二年〇月

前の記事でいうところの2親等あたりの近親者で、遠方に住んでたから交流はほどんどないけど喪中なのでこちらからは年賀状は出せないけど、
皆さんからの年賀状で元気な新年を迎えたい場合などがこれにあたるのかもしれないですね。

しかし、受取人が困惑するので、出来ればこのパターンは避けたいところです。

尚、年齢は一般的に数え年を記載します。満年齢は使いません。

故人が誕生日前に亡くなったなら 満年齢+2歳
誕生日後に亡くなったなら    満年齢+1歳

このような記載になります。

そして、お気づきかもしれませんが文中には句読点や段落はありません。
普段のはがきや手紙の感覚とは違うので気をつけましょう。

次は細かいケースバイケースを探ってみたいと思います。


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