白浜のお父さんパンダ永明25歳の誕生日とパンダファミリーになる前の話

今日は白浜のパンダファミリーの主とも言える永明(エイメイ)さんの25歳のバースデーです。

1992年9月14日 北京動物園で誕生してから、2歳になった1994年にメスのパンダ蓉浜(ヨウヒン)と一緒に来日。
この2頭でのファミリー計画の予定だったと思います。
この頃はまだパンダマニアにはなってないので、推測になりますが番(つがい)で来日してるからにはファミリーを築く計画だったはずです。
1997年残念ながら蓉浜が病死してしまったため、ファミリー計画は中断せざるを得ない状況になりました。

今ではすっかり「子だくさん父さん」の永明も孤独な期間でした。

2000年に「しあわせ計画」が遂行され、7月に中国の成都から先代のお母さんパンダ梅梅(メイメイ)が5歳で来日。
この時梅梅は現在のお母さんパンダ良浜を身ごもってて来園した直後の9月6日に良浜(ラウヒン)を出産。
う~~ややこしいので家系図の写真を貼ります。

一気にお嫁さんばかりか、血のつながりのない娘まで増えました。

永明の血のつながりのない雌パンダが誕生したことにより、2頭のメスとの間に合計14頭(梅梅との間に6頭、良浜との間に8頭)生まれます。
ほぼ、2年間隔で赤ちゃんパンダにお目にかかれるので、パンダファンの私としては嬉しい限りです。
子煩悩なお母さんパンダの頑張りが大きいですが、それを支える永明さんの功績は計り知れないものだと思います。
前足後ろ足とも鍛える筋トレも欠かさず頑張ってるそうです。

そんなエイメイさんですが、竹の好みに非常にうるさくて、まだ子パンダだった時に飼育員さんがやっとの思いで見つけてきた竹も気に入らなければ全く口にしないので、竹集めに奔走した飼育員さんから「どついたろか」と言われるくらいのグルメっぷりだそうです。

そして梅梅との間に一番最初に生まれた雄浜(ユウヒン)が生まれるときは、飼育員さんは梅梅が来日するまでの、永明さんの孤独な3年間を思い、涙が出たそうです。

今年の4月にNHKで白浜のパンダのドキュメンタリー番組がありました。
タイトルは「NHKスペシャル「奇跡のパンダファミリー~愛と涙の子育て物語~」有料になりますが、2017年9月時点ではまだオンデマンドで視聴できますので興味のある方は一度ご覧ください。
本当に、パンダファミリーがここまで賑やかになったのは、パンダ同士の相性だけではなく、飼育員はじめスタッフの皆様の並々ならぬ努力の賜物だと頭の下がる思いです。
この番組では永明さんは語り部の役で、メインは良浜になりますが母性の強さに涙が出ます。

そして、永明さんも人間でいう所の年齢が70歳過ぎという事で、目が白く濁り始めてすっかりおじいさんになってきました。
その映像を見た時も切なくなりました。
「あぁ、いまだに小さい赤ちゃんのお父さんだけどやっぱりおじいさんなんだなぁ。」って思いました。

これからも、ますますお元気でそして悠悠自適なパンダライフを過ごしてほしいですね。

追記、アドベンチャーワールド公式より、永明さんのバースデーの準備とパーティの模様

そして、、、上野の力力(リーリー)も。。母の真真(シンシン)ばかりでなく彼とスタッフさんの努力もあったから、上野の赤ちゃんパンダが元気に育ってるという事も、心に置いときたいです。

更に追記

今年の10月パンダファミリーの末っ子、結浜が独り立ちした日に、
一人遊びしつつもお母さんを時々探す結浜を隣の展示室からゲージ越しに心配そうに眺める永明さんの動画がありました。個人の動画なので、リンクは貼れません。申し訳ございません。
そんな永明さんを見て、永明さん最初の子で、良浜のすぐ下の弟の雄浜が子供の頃、雄浜の更に下に日本初のジャイアントパンダの双子、隆浜(リュウヒン)・秋浜(シュウヒン)が一般公開され、パンダファミリーのアイドルの座を双子達に奪われ、お客さんが雄浜をあまり見に来なくなってしまい、寂しさの余り「赤ちゃん返り」をした時も、ゲージ越し雄浜の頭を撫でて上げてた永明さんがドキュメンタリー番組で紹介されてたのを思い出しました。

父親パンダは育児に参加しないと言われてますが、永明さんはしっかりイクメンでした。

ずっと優しいお父さんでいて欲しいです。

更に更に追記
2018年8月14日新しい命が誕生しました。
永明は自然交配の最高齢記録をまた更新しました。
恐るべし25歳・・パンダの25歳は75歳です汗。

永明さんずっと日本におってな。


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