キャッシュレス後進国日本!電子マネーはどこまで浸透するか?

3割以上がコンビニで現金を使わず。「キャッシュレス化」が進む

『Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2018年6月度)』
株式会社ジャストシステム 2018年7月26日 13時30分

~10代と20代は、他世代と比べて「スマホ決済」が浸透~

【調査結果の概要】

■3割以上がコンビニで現金を使わず。「キャッシュレス化」が進む
商品・サービス購入時の支払方法についてシーンごとに聞いたところ、
「現金を使わない」、もしくは「現金を使わないことが多い」と答えた人の割合は、
「公共交通機関での運賃」は44.6%、
「コンビニでの商品購入代」は34.5%、
「ファストフード店やファミレスの飲食代」は25.5%でした。
前回調査である2016年9月度調査では、
「公共交通機関での運賃」は43.9%、
「コンビニでの商品購入代」は27.2%、
「ファストフード店やファミレスの飲食代」は18.4%で、
いずれのシーンにおいても現金を使わずに支払いを済ませている人が増加していました。

■10代と20代は、他世代に比べて「スマホ決済」が浸透
商品・サービス購入の支払いに「現金を使わない」、
もしくは「現金を使わないことが多い」と答えた人に、
ネットショッピングを除いて、リアルで利用している現金以外の支払い方法を聞いたところ、
「クレジットカード」(81.4%)が最も多く、
次いで「プリペイドカードなどのカード型電子マネー」(51.6%)、
「スマートフォンの決済機能」(16.3%)でした。
年代別に「スマートフォンの決済機能」を利用している人の割合を見てみると、
30代は19.4%、40代は13.1%、50代は16.5%、60代は5.5%に対し、10代は25.8%、20代は24.8%でした。
スマートフォンでの決済は、若年層の方が浸透していました。

■スマホ決済をする人の約4割が「Apple Pay」を利用
スマートフォンで決済を行う人にその方法について聞いたところ、
44.7%の人が「Apple Pay」を利用していました。
次いで「楽天ペイ」「LINE Pay」(ともに、24.3%)、
「Google Pay」(23.0%)、d払い」(21.1%)でした。
※複数回答あり。

■10代と20代のオンラインバンキング利用は「スマートフォンメイン」
オンラインバンキングについて、
「PCメインで利用している」人は33.6%、
「スマートフォンメインで利用している」人は20.5%、
「今は利用していない」人は26.3%でした。
年代別に見てみると、
10代と20代は「スマートフォンメインで利用している」人が「PCメインで利用している人」に比べて多く、
30代から60代は「PCメインで利用している」人の方が多いということがわかりました。

日本にキャッシュレスが浸透しにくい理由

「キャッシュレス・ビジョン」では、大阪・関西万博(2025 年)に向けて、「支払い方改革宣
言」として「未来投資戦略 2017」で設定したキャッシュレス決済比率 40%の目標を前倒
しし、より高い決済比率の実現を宣言しました。今後、日本のキャッシュレスを推進していく
には、オールジャパンで取組を進めていくことが必要です。このため、業界横断組織とし
て「キャッシュレス推進協議会」の設立が提言され、「未来投資戦略 2018」にも当協議
会の設立が明記されました。

引用:「キャッシュレス推進協議会」を設立

とうとう、キャッシュレス推進が国ぐるみで行われるようです。
盗難にあっても補償される、現金を持ち歩かなくていいというメリットはありますが、
やっぱり後払いという事もあり、「借金している」というネガティブなイメージが私個人もついて回ります。

ワタクシ、一時簿記の勉強をしていたことがありました。
この時もクレジット決済の勘定科目は「未払金」という負債勘定で学習していますので、
やっぱりネガティブなイメージは付いて回ります。

それに、クレジットカードや消費者金融などの「債務整理」や「過払い請求」のCMを
毎日ラジオで聞いてる刷り込みのようなものもあります。

また、ネット通販の支払いの時にクレジットカード情報を登録して、
スキミングにあった時の被害を考えると、どうしてもコンビニ払いを選択しがちです。

そして、公共機関や病院ではまだまだクレジット決済が出来ないところが多くある事。
病院の場合クレジット対応があっても、自由診療しか適用されない病院が多いです。
あと、美容院や理髪店でも使えない所はまだまだあります。

おサイフケータイもありますが、やぱりケータイを落とした時のリスクを考えると、
古い考えのワタクシには踏み出せないところがあります。
実際携帯のコールセンター勤務だった時に、
おサイフケータイのロック解除の操作方法や手続きが面倒だった事も躊躇する理由です。
今はもしかしたら、もう少し便利になっているかも知れませんが・・。

そして日本の治安。現金を持ち歩いても諸外国に比べたら安全だったこと。
紙幣の偽造が少ないことも、日本が現金主義になる傾向にある理由でしょう。

しかし、ここ数年日本の治安も、昔ほど安全とは言えなくなりました。

とはいえ、これからの時代の流れ、キャッシュレスをいつまでも毛嫌いするわけにもいきません。

ちなみに日本のキャッシュレス比率は2016年の時点で18.9%、同年の韓国の96.4%。
韓国の約5分の1です。

キャッシュレスのメリット

キャッシュレス化が進むと以下のようなメリットが考えられます。

• 警送会社委託費(現金輸送・ATM現金補填、ATM監視)
• 金融機関窓口人件費(接客・伝票処理・出納)
• レジ締め作業
• ATM機器(ハード/ソフト)
• ATM設置手数料
• 銀行券製造委託費
• 貨幣製造コスト
• 紙幣鑑別機
• 出納機・システム
• レジ(キャッシャー)
• 自動券売機
• 計数機
• ATM事業運営経費
• 警送会社委託費(売上回収)
• 偽造紙幣損害

引用:ビヨンドポクシル~キャッシュレス化で、現金決済コストはこんなに削減できる

これだけコストが減らせるという事は、それだけ雇用機会が減るとも言えるので、
また生涯現役になりつつある時代に向けた対策も必要でしょう。

メリットは言うまでもなく、現金を持ち歩かなくていい。
高額な買い物もカード一枚で済む事ですね。
利用の金額に応じたポイントが付く…これだけは現金払いでは出来ない事です。

私の場合、何とか保険治療もクレジット支払いの出来る歯医者を見つけたので、
治療を受けるたびに「なんぼかかるんやろ~」とビクビクしていた歯科治療も何とか受けてます。
利用限度額に響かない支払回数を考えないといけないですが(;・∀・)

後、交通系のポストペイで大阪PiTaPaもありますが、これも「マイスタイル」の登録をする事で、
切符や磁気カードの定期券よりお得に交通機関を使えるとうメリットもあります。
提携のお店での買い物にも使えます。
ただし、ポストペイでの利用は後から分割は使えないので注意が必要です。

クレジットに抵抗ある人は、セブンイレブンのnanacoやライフのLaCuCaカードのチャージ式が良いです。
これなら、前払いで出来ますから使いすぎの心配はないです。
LaCuCaの現金チャージのカードで土日に買い物したらポイント三倍は嬉しい限り。

また、これからどんどん利用推進され、導入する店も増えるであろうデビットカード。
これは、支払いをすると直接口座から引かれていくので、使い過ぎになる心配はないでしょう。
しかし、口座の残高を常に把握しないといけないですね。

学校でもキャッシュレスの正しい利用方法の学習をしてほしい

2020年の東京オリンピック、2025年の大阪・関西万博に向けてキャッシュレスを進めるなら、
学校でもペイパル決済、クレジットカードの便利な使い方等、教育してもらえる機会が欲しいですね。
日本が現金主義なのは、クレジットカードのメリットを知らないから使わないというのもあると思います。

何にしてもそうですが、「正しく使わないと大変な事になる」ので、
正しい使い方を知る機会がもっと増えたら、利用者も増えると思います。


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