熱中症の予防に麦茶やポカリスエットはどれだけ役立つか?

暑さも本番を迎える初夏の頃。

熱中症で気分が悪くなること、
最悪の場合は命を落とすことにもなりえます。

暑い中の屋外の運動や作業をするときばかりではなく、
屋内にいる時も熱中症になる可能性はあり油断大敵です。

熱中症の予防の為に、身近な所で「麦茶」「ポカリスエット」がどれだけ有用か調べてみました。

  

熱中症とは?

正しい知識で熱中症対策
熱中症とは、温度や湿度が高い場所などで、身体の中の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩ることにより起こる熱けいれん。

体温を調節することができなくなったり、
脳の血流が低下して起こる熱失神しておきる健康被害の総称です。

最悪の場合、命を落とすこともありますが、予防法を知っていれば防ぐことができます。
また、もし熱中症になってしまっても、応急処置を知っていれば救命することも可能です。

熱中症を防ぐためには、正しい知識と日常生活における注意が基本です。

熱中症の症状として、めまい 手足のつり 吐き気⇒熱中症のサイン

熱中症にならない為には

日常生活での注意事項
1.暑さを避けましょう
2.服装を工夫しましょう
3.こまめに水分を補給しましょう
4.急に暑くなる日に注意しましょう
5.暑さに備えた体作りをしましょう
6.個人の条件を考慮しましょう
7.集団活動の場ではお互いに配慮しましょう
熱中症環境保健マニュアル(環境省)より

暑い季節に長時間の作業や運動を行うと、大量の汗をかくことで熱中症のリスクが高まります。

補足:2・の服装に関しては以下の素材の通気性の良い服装が良いです。
通気性のよい、ゆったりしたものを選びましょう。
 天然素材
  綿…水分を吸収・発散。
  絹…軽くて吸湿・発散性に優れる。
 麻…水分を吸収・発散、通気性が良い。

化学繊維
  レーヨン…サラッとした感触、吸水性。
  ナイロン…速乾性があるが吸水性と吸湿性は低い。
  ポリエステル…速乾性があるが、吸湿性は低く静電気が起きやすい。

熱中症はどんな時に起きやすいか

暑さになれる前の時期に熱中症にかかりやすいとされてます。
具体的には、梅雨明けからお盆の時期の午後2時から4時までが熱中症発生のピークとなります。

梅雨明けからお盆の時期以外でも、急に暑くなった時や、高温多湿の作業の初日や2日目に発生しやすいので、注意が必要です。

麦茶は熱中症予防になるのは何故?


cheetahさんによる写真ACからの写真

麦茶には「カテコール」や「ゲンチシン酸」などのポリフェノールが含まれていて、ほかのポリフェノール同様、活性酸素を抑制して、健康をサポートしてくれます。

麦茶を飲むと、血流が良くなります。
血液サラサラになりノンカフェインで利尿作用のない麦茶は夏の水分補給に相応しいです。

ポリフェノールも含まれているので、活性酸素を抑制しサビない体になる事が期待できます。

また、ミネラルが身体の熱を冷ます効果が期待できます。

コーヒーや緑茶などは利尿作用があるため、熱中症対策の水分補給には不向きです。

暑い時に麦茶を飲む習慣は平安時代には貴族、戦国時代の武将。
江戸時代末期には「麦湯」が飲める茶店が登場し、町人も麦茶を楽しむ習慣が根付いたようです。
明治時代には「むぎゆ」と書かれた行灯が並び、現在の喫茶店(コンビニのイートイン?)のような憩いの場がありました。

麦茶の歴史は意外と長いです。

ポカリスエットが熱中症の予防になるのは何故?


キイロイトリさんによる写真ACからの写真

厚生労働省は、熱中症対策の一つとして、ナトリウムを100mℓあたり40~80mg含んでいる飲料を推奨しており、
摂取のタイミングは20~30分ごとにカップ1~2杯程度摂取することが望ましいとしています。

ポカリスエットは、100mℓあたり49㎎のナトリウムを含んでおり、汗で失った水分や塩分(ナトリウム)をすばやく身体に補給し、身体の中に長くとどめるために適した飲みものです。

塩分濃度が0.1~0.2%の食塩水や、100ml中40㎎~80㎎の塩分(ナトリウム)を含んだスポーツ飲料等を摂取してください。
特に、作業を始める前から定期的に補給することが大切です。作業開始前から約20~30分ごとにカップ1~2杯程度、計画的に摂取するようにしましょう。

ポカリスエット公式より

また、熱中症対策としてポカリスエットを飲む場合、
薄めたり、凍らせたり、氷をいれたり、
粉末状のポカリスエットを水に溶かす時に水少な目にして濃いめのポカリスエットにするのは良くないです。

凍らせたポカリスエットは、溶けたら最初濃く味や成分が出てしまい、最後は薄くなります。

メーカーも最初に熱中症にも対応できるように製造してますので、濃さを勝手に変えるのは控えましょう。

まとめ

熱中症対策には水分と塩分を、
喉が渇かないうちに小まめに採る事が必要です。

とはいえ、短時間に大量に摂取すると、水中毒になりますので、少量を小まめに採って暑さを乗り切りましょう。


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