チコちゃんに叱られる!浦島太郎の玉手箱って何?

ハロウィン間近な10月25日放送分の「チコちゃんに叱られる」がありました。

ゲスト:渡辺いっけい 若槻千夏

今回はチコちゃんにとって、大竹まことに次ぐ天敵、若槻千夏さんご出演です。

浦島太郎の玉手箱ってなに?

昔話でおなじみの「浦島太郎」
亀を助けて竜宮城に連れていかれて、3年間飲んで踊って食べて大騒ぎして、
地上に戻る時に乙姫様から「玉手箱」をもらい、「決して開けないでください」と言われてたものの、
地上に戻ってみたら300年も経っていて、人も景色も知らない人しかいない。
気が動転して?乙姫様との約束を破り、玉手箱を開けたら太郎はお爺さんになってしまった。

ざっくり話せばこんなお話に出てくる「玉手箱」とは一体何なのか、解説されました。

こたえ:化粧ポーチのようなもの

玉手箱の「玉」とは大切な宝物。

玉手箱の「手箱」とは手周りの化粧品などを入れておくもの。

京都府・伊根町には浦島太郎が祀られている浦嶋神社があり、
そこにも玉手箱が奉納されています。
その玉手箱の中には化粧筆と櫛(クシ)が入っているそうです。

玉手箱は宝物のような化粧品が入っている箱=化粧ポーチのようなもの。

乙姫様の玉手箱に入っていた大切な宝物とは?
「浦島太郎の魂」だそうです。

本当の浦島太郎のお話~実はラブストーリーだった~

浦島太郎は「御伽草子」に集約されている話の一つです。

浦島太郎は生計の為に釣りで父母を養っていました。
ある日、浦島太郎は釣りをしていたら亀を釣ってしまいました。
亀は子供たちにいじめられてはいませんでした。

太郎は獲物にならない亀を海に戻してあげました。
「亀は1万年も生きると言うのに、ここで(獲物にならないから)
殺してしまうのはかわいそうだ。恩を忘れるんじゃないぞ。」
亀に乗って竜宮城には行きませんでした。

その後、いつも通り船を出して太郎が釣りに出てると、一隻の船が現れました。
船の上には美しい女性が乗っていました。

太郎が「女性一人で何故船に乗っているのか?」とたずねると、
女性は「旅の途中で船が転覆してしまいました。」
「大勢の人が海に投げ出されましたが、親切な人が私を小さな船に乗せてくれました。」
「命は助かりましたが、一人ぼっちになってしまいました。」
「鬼の住む島に行こうと思いましたが行き方が分からない所であなたに出会い、これも何かの縁だと思います。」
子供のころに聞いた話とはだいぶ違ってきてます。『鬼の住む島』に行ってたら、
桃太郎と知り合ったのか?と思った私は、某携帯キャリアのCMに影響され過ぎでしょうか???
乙姫と思われる女性は、かなりな肉食系ですね。

女性を可哀想に思った太郎は、女性の乗った船を岸に近づけようとしますが、
女性は「どうか私を故郷まで届けてくれませんか?」と頼みます。
なかなか小悪魔よのぉ

太郎は女性の言われるがまま、女性の故郷(竜宮城)まで送っていきます。
女性が浦島太郎に惚れてしまったから、自ら誘って竜宮城に連れて行くの元の話のようです。
リトルマーメイドみたいなお話と番組内でも突っ込まれてました。

太郎達が竜宮城についてから女性は言いました。
「あなたと出会えたのは運命です。あなたが私を故郷まで送り届けてくださったのも、運命がそうさせたのです。」
「どうか私と、結婚してこのままここで暮らしてもらうことはできませんか?」
浦島太郎は、「そうしましょう。」と答え、二人は夫婦となりました。
おいおい、夫婦になってしまったんかい?女性は強引。
今の時代だったら、両親が捜索願出してそう。

ここから先は絵本などと同じように「タイやヒラメの舞い踊り」?
御伽草子では少々おもむきがちがうようです。

お屋敷(竜宮城)は四方を戸で囲まれた部屋に通されます。
東の戸を開けたら春の景色、西の戸を開けたら秋の景色、
北の戸を開けたら冬の景色、南の戸を開けたら夏の景色。
不思議なものがたくさん見られる竜宮城で太郎は3年過ごします。

竜宮城で3年過ごすのは絵本と同じですね。

3年たったある日、太郎は「ひと月だけ両親が心配なので見に行きたい」と女性に言います。
3年も音沙汰なしなんかい

女性はたいそう悲しんで、「今度いつ会えるかわかりません」
「生まれ変わっても私たちは夫婦になれると信じてます」などなど泣いて言いました。

そして「私はあなたに助けてもらった亀です。恩返しをするために夫婦になりました。」
亀の恩返し・・・

亀=女性は「どうしてもお帰りになるとおっしゃるのなら」と玉手箱を差し出します。
「これをお渡しします。しかし決して開けてはなりませぬ。」
と太郎に玉手箱を渡します。

開けたらあかんのになんで渡すんやろ?

元の世界に戻ってみたら見たことのない景色になっていました。
所説ありますが、御伽草子では竜宮城の3年は地上の700年と紹介されてます。
チコちゃんでは3年=300年と紹介されてます。いずれにしても、太郎の知る人は、
もうこの世にはいないということです。

太郎は絶望して、茫然としていました。
そこで乙姫からもらった玉手箱のことを思い出し、開けてはいけないといわれていたけど、
今の絶望より大きな絶望はないと、箱を開ける決心をします。
箱を開けたら太郎は鶴になりました。

竜宮城にいる間は、おそらく元の世界よりも時間が早くたってしまので、
元の世界の太郎のままなら、あっという間に年老いて死んでしまうところを、
女性は玉手箱の中に太郎の魂=歳をしまって、竜宮城にいる間は年を取らないようにしてくれていたんだ。
もし、開けてしまっても千年生きられるように鶴に姿を変てくれたんだ。
太郎は鶴になって羽ばたきながらそう思いました。

鶴は蓬莱の山に向かって飛んでいきました。
その後、丹後の国で「浦嶋明神」として祀られ、竜宮城の亀も同じところに行き、
夫婦の神になることができました。

チコちゃんに叱られるで紹介されていた内容とは違い、
絶望の先にハッピーエンドになるように紹介されています。
チコちゃんでは太郎は煙のように消えてしまうと紹介されていました。

参考資料:http://xn--u9ja1bf5rretb2z.com/2016/12/20/urasimatarou/

現在の浦島太郎は明治時代に小学校の教科書に掲載させるため、
子供が読める内容に替えられたのが伝わっているようです。

まとめ

乙姫様って肉食だったんですね。
少しタイミングがずれていたら、桃太郎と乙姫様の昔話が存在したかもしれないと思いました。鶴の恩返しも少し関係してますかね?

アンデルセンの人魚姫ってここからヒントを得たのでしょうか?
それとも偶然?

童話って素晴らしいですね???


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