チコちゃんに叱られる なんでマツタケは高いの?11月8日放送分

秋の味覚の一つマツタケ。
毎年、指くわえて眺めつつ、シメジやなめこ汁で菌活に励む皆さん(自分も含む)
憧れのマツタケについて紹介されました。

なんでマツタケって高いの?

EXILE 松本:なんで高いんだろう?
岡村隆史:山をマツタケ管理官が管理しているから?

チコちゃん:ボーっと生きてんじゃねーよ!

こたえ:プロパンガスが普及したから

解説:東京農業大学の江口文陽(えぐちふみお)教授

国産マツタケの市場価格(文字は青色が昔、赤色が近年として紹介されていました。)

西暦 価格 備考
1965年 0万1591円 1本あたり80円。当時の干し椎茸より安い
1975年 0万8413円
1985年 1万5076円
1995年 3万3195円
2005年 2万4301円
2015年 2万6243円
2016年 2万2467円

1965年当時は干しシイタケより安い値段でした。

干しシイタケは2068円ほど(グラフの文字がちゃんと見えませんでした(;・∀・))

マツタケの生産量

年度 生産量
昭和40年(1965年) 1291トン
平成28年(2016年) 69トン

生産量が50年で昭和40年の生産量の約5%までに減ってしまいました。

スタッフが江口教授とマツタケの摂れる山へ採取に・・

山の名前は明かされず。
マツタケ採取にはスタッフばかりではなく、スタッフの家族。
中には小さな子供も同行。

マツタケの育つ環境

アカマツの周りに生えます。
アカマツの木の近くにシロという菌糸の塊が生えないとマツタケは生えません。

シロとはマツタケの菌糸とアカマツの根が一緒になったものです。
マツタケは9月中旬から10月下旬にシロから生えます。

シロを持って帰ったら家でマツタケを育てることはできる?
シロを自宅に持って帰っても、樹齢50年以上のアカマツの環境がないと生えません。

自宅に樹齢50年以上のアカマツのある方は試してみる価値ありです。

マツタケが減ったワケとは?

マツタケの生える山の地面には、落ち葉や枝がたくさん層になってたまっています。
土の上に葉っぱがたまって、たくさん落ちている状態で
栄養がありすぎてしまうと、マツタケは生えてきません。

マツタケは栄養の多い土はNG

理由は栄養が多いと、ほかの他のキノコやカビも生えてしまい、
生存競争に負けてしまうからです。

マツタケは落ち葉や枝が少ない土地で育ちます。

戦後間がないころは、当時の人々は落ち葉や枝を拾って煮炊きをしてたので、
山には落ち葉が少ししか残っていませんでした。

料理に火が必要な人に落ち葉や枝が拾われることで、
山の落ち葉は自然と減っていました。

1953年(昭和28年)ころから状況は変わります。
プロパンガスの普及により、頻繁に煮炊きに必要な火を起こすことが簡単にできるようになり、
山の落ち葉や木の枝は拾われなくなりました。

このことが原因で土は栄養が豊かになり、マツタケは生存競争に負けて減少し、値段が高くなっていきました。

マツタケの香りが好きな人が多いのはなぜ?

WikiImages / Pixabay

山の中に入ると、キノコは毒キノコもあれば、食べられるキノコもあります。
マツタケは特徴的な香りがあるから、毒キノコと間違って食べる事がありません。

誰でも食べられることから、珍重されてきてるのです。

チコちゃんはマツタケのフライが好き。

まとめ

マツタケはアカマツとシロが一緒になってできます。

マツタケは栄養の豊かな土では育ちません。

プロパンガスの普及で火を起こす落ち葉や枝が採取されなくなったため、
マツタケの生産量が減少し、価格も高くなっていきました。

キノコ狩りに行く方へ(重要事項)

経験者やガイドの方に同行してもらい、自己判断でキノコを食べないように注意してください。

感想

昔は干しシイタケの方が高かったことに驚きでした。

その干しシイタケを買うのに勇気のいる私は、お吸い物のマツタケでも十分美味しいと思います(笑)

あと、一応下調べもしたのですが、マツタケが高いのは、
シイタケやなめこ、エノキダケなどは人工栽培ができますが、
マツタケは自然に生えるのを見つけるしかない・・という話がありました。

自然に生えなくなった原因の一つに、プロパンガスの普及もあったのではないでしょうか?


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