チコちゃんに叱られる「麒麟が来る」スペシャル シルエットはなんでシルエットっていうの?1月3日放送分

あちこちで見かけるシルエットについてのお話

番組Twitterと前振り

シルエットはなんでシルエットっていうの?

堺正章:っていうのが問題?

チコちゃん:そう。そうよ、疑問符ついてたでしょ?わたし。

堺正章:シルエットねぇ、あ、これは(チコるチコるチコるチコる)

チコちゃん:え?つまんねぇ奴だなぁ。

正解を言われてちょっと悔しいチコちゃんから漢字の問題。

もんだい「もち」
正解は長谷川博己さんだけでいた。

チコちゃん:じゃぁ、博己ちゃん以外は、ボーっと生きてんじゃねーよー!

こたえ シルエットさん

切り絵師の林家正楽さんも答えられていたので、
チコちゃん:つまんねぇ奴だなぁ

解説:日本大学芸術学部 木村三郎氏

シルエットとは、輪郭線の中を黒く塗りつぶした「影絵」

18世紀のフランスの政治家エディエンヌ・ド・シルエットの名前から生まれた言葉です。

シルエットという言葉の誕生にはこんな物語が・・・

まんがフランス昔話(要約)

シルエット物語

語り 清水ミチコ
18世紀長い戦争をしていたころ、フランスの国王ルイ15世は戦争でお金を使ってしまい、
財政難に苦しんでおったそうじゃ。

更に悩みの種はルイ15世の愛人ポンパドール夫人、
贅沢好きの彼女はいくら国王た頼んでも、無駄遣いをやめんかった
「なんで私が贅沢を我慢しなければいけないのかしら?だったら国の財政を立て直すべきですね。」

そこでポンパドール夫人はお気に入りの男、シルエットを財務大臣に推薦しました。

シルエットは「私がなんとかしましょう」と財務大臣の職に就くことになりました。
シルエットはかなりなキレ者として有名でした。

さっそくシルエットはお金を使いまくる貴族たちに「これから皆さんも税金を払ってもらいます」と言いました。
貴族からは「そんなこと誰が許すものか」と反発されました。

そしてポンパドール夫人にも「あなたの贅沢は許しません」と言いました。
ポンパドール夫人からも「話が違う」と反発されてしまいました。

そこでシルエットは貴族からではなく、国民から税金を取ろうとしましたが、
すでに国民から沢山の税金を取っていたため、なんという名目でとっていいかシルエットは悩みました。

そして、「空気はみんな吸っているから、これで税金を取ればいいのか!」と思いつきます。
シルエットは「空気税」を提案しますが、国民たちにも猛反対されます。

このままではシルエットは財務大臣を首になってしまうと、また悩みます。

ある時、シルエットは貴族たちが肖像画を描いてもらっている姿が目に映ります。
それも、国からもらっているお金で描いてもらっていました。

「あんな豪華でカラフルな絵はお金がかかって当然」
そこで、シルエットは名案が浮かびます。
これから貴族の肖像画は高価な絵の具を使わず、黒一色で塗るつぶしたものにするように提案します。

シルエットは絵の具が黒一色ならお金がかからないと考えました。

しかし、貴族たちは美しさを優先したいがため、この提案にも反対します。
これで、シルエットは結局なにもできないまま9か月で財務大臣の職を失うことになりました。

シルエットが宮廷を去るとき、疲れ果てた姿がまさに影絵のようだったから、
いつしか黒一色でかかれた絵の事を「シルエット」と呼ぶようになりました。

シルエット氏退任から4年後の1763年、シルエット=影絵という言葉が使われるようになりました。

後に18世紀後半にはフランスの国民の間にも浸透し、ヨーロッパ中に広がったといわれています。

チコちゃんのシルエットってとっても毒キノコに似てるね

チコちゃん:誰が毒キノコや!

※黒く塗りつぶした絵や、影・輪郭などをシルエットっと呼ぶ由来には諸説あります。

まとめ

  • シルエットの起源は18世紀のフランス
  • 財政難対策のため黒塗りの肖像画を提案されたのが最初
  • 黒塗りの肖像画を提案した財務大臣の名前がシルエットだった

感想

シルエットさん。あまりに気の毒すぎてやりきれないですね。


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