チコちゃんに叱られる なんで新聞に4コマまんががあるの?1月24日放送分

なんで新聞に4コマまんががあるの?

雨宮塔子:JESUS(ジーザス)

チコちゃん:あんたフランスやって言うてんのに。なんで新聞に4コマまんが

雨宮塔子:続きものだと1日飛ぶと大変、読めなかったときとか

チコちゃん:続きものだと大変だから…ボーっと生きてんじゃねーよ!

チコちゃん:そういうことじゃないですよ。

雨宮塔子:ないんですか

チコちゃん:岡村どう思う?

岡村隆史:四コマとかが入ってることで、子供にも読むとか見るの習慣づけ?

チコちゃん:それでいいのね。爆笑王の答えは。

こたえ すさんだ気持ちを和ませるため

解説:日本新聞博物館 尾高泉(おだかいずみ)館長

四コマ漫画は、新聞のおまけのようにとらえられがちですが、
実は漫画自体が、新聞から始まったものです。

コマ割りした漫画は、新聞から生まれました。

1871年日刊新聞が誕生します。当時の新聞はほとんどが活字ばかりで、現在のように写真はほとんどありませんでした。
新聞の中に絵が載っていたとしても、記事を説明するための挿絵だけでした。

その後、多くの人に新聞が読んでもらえるように、活字を読まなくても
一目で意味がわかるような、面白い絵が載るようになります。

その中には、今の4コマ漫画の原型ともいえる「無限の運動」という挿絵がありました。
二人の人間がお互いお辞儀の頭を上げるタイミングが合わず、延々にお辞儀が続くさまが描かれてます。

この絵の事を「漫画」と呼ぶようになりました。

この新聞の漫画が人々の関心w集め、徐々に人気を高めていきました。
当時の新聞の読者は、ほとんどが成人男性でした。

娯楽性の高い漫画が新聞に載るようになってから、徐々に女性や子供たちにも、
新聞が身近な存在になっていきました。

日本最初の四コマ漫画

1923年に東京朝日新聞が、日本で初めての四コマ漫画の連載を始めました。
日本最初の四コマ漫画は「正チャンの冒険」でした。
勇敢な少年「正チャン」が時空を超えて冒険をするお話です。

関東大震災の傷跡が残る1923年から連載がスタートしました。
「正チャンの冒険」は四コマ漫画ですが、現在のように読み切りの四コマ漫画ではなく、
ストーリーが続く四コマ漫画でした。
当時はその斬新さが話題になり大人気になりました。
正チャンがかぶる帽子は、子供が真似して「正チャン帽」も人気がありました。
正チャンの人気とともに、新聞の発行部数も増えていきました。

震災直後の暗い記事が多い中、正チャンの四コマ漫画は人々の癒しになりました。

後に、「サザエさん」「フクちゃん」「アサッテ君」「コボちゃん」などが誕生し、
今でも四コマ漫画は、人の心を和ませ続けています。

現在も掲載中の「コボちゃん」

現在も読売新聞に掲載を続ける「コボちゃん」の担当、佐藤憲一さんは、
「コボちゃんの場合、家族をテーマにしたファミリー漫画ですので、ほのぼのとした話題が多いですし、
色んなニュースが載ってる紙面の中で、人々を和ませる役割を持っているなと思います。」
掲載内容は、作者の植田まさし氏と題材やテーマを決めて、毎日1話ずつ掲載してるとの事。

尾高さんが選ぶ、気持ちが和む四コマ漫画傑作選
「フクちゃん」
「フジ三太郎」
「コボちゃん」

四コマ漫画のレジェンド植田まさし先生は、
毎朝和んだ気持ちで出かけて行ってもらえることを意識して執筆されてるそうです。
東日本大震災の時は、どんな漫画を描こうか悩んだが、そういう時だからこそ、
心が安らぐことが必要」と思い描かれているそうです。

チコちゃんが悲しい気持ちになるときってどんな時?

チコちゃん:ビルに入ってるレストランの案内を見てる家族がいるの。その手前から私が歩いて行くんだけど手前が入口になってて「本日全館休館」って書いてあったの。

感想

子どものころ、四コマ漫画とラテ欄だけは見てましたね。
関東大震災の直後の暗澹とした時代に、希望の持てる心和ます四コマ漫画。

起源を知ると、ファミリー向けの漫画がロングセラーになるのも納得です。

コボちゃん読みたくなったな。


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