チコちゃんに叱られる しっとりってなに?2月7日放送分


しっとりってなに?

草笛光子:あたしみたいなの(笑)

岡村隆史:しっとりされた・・なんていうんですかね・・しっとり肌

草笛光子:ちょっと湿気てるのね

岡村隆史:そんなイメージありますよね。ちょっと湿気てるような。ちょっとこう水分が・・。

チコちゃん:でもさぁ、ティッシュとかしっとりしてるとか言ってるけど水入ってないわよね?

岡村隆史:これ海外から来たような気がするなぁ。・・シットーリ。

チコちゃん:フランシス・シットーリ

岡村隆史:イタリア!イタリアから来てる!

チコちゃん:Mr.しとぉぉぉぉ~るぃぃぃぃ!か~らきさ~

チコちゃん:しっと~~りぃぃ。

ボーっと生きてんじゃねーよーリー!!

こたえ 2段階の摩擦力

解説:山形大学 米沢キャンパス 野々村美宗教授

実は「しっとり」という言葉は日本独特のものであり、
他国では完全に対応する言葉が存在しません。

そのため「しっとり」の研究は進んでおらず、
しっとりの感覚の正体は謎のままでした。

野々村教授は2019年7月科学雑誌にしっとりについての論文を発表しました。
「しっとり」が世界デビューした瞬間でした。

しっとりという言葉は?

しっとりという言葉の意味としては、ちょっとだけ水分を含んでて潤いのある状態を指しますが、
水分を含んでいなくても、しっとりを感じるものは身の回りに沢山あります。

ファンデーション、ティッシュペーパーなどは水分がなくてもしっとりしています。

しっとりと感じるポイントは2段階の摩擦力にあります。

2段階の摩擦力とは?

2段階の摩擦力とは「ペタっとしてスルー」

ペタっとしてスルーとはバイオミメティック触覚センシングシステムを使って、物を触った感触を測定します。

人が触った時の感触をグラフ化できる機械です。
触った瞬間急速に摩擦力が高まりペタっとなり、
そのあと一気に摩擦力が下がりスルーとなります。

スルーという感触は摩擦力が0.5以下で線が平らであればあるほど、
感じやすいといわれています。

この「ペタ、スルー」の感触が「しっとり」と感じるのです。

いろんなもの対抗しっとり王決定戦

人工皮膚を基準に野々村教授の判定で順位を決定します。

出場アイテム
高級ティッシュ1000円…水分は入ってないけどしっとり。⇒測定結果はかなりいい感じのしっとり
高級食パン…「しっとりしてますね~」と言いながら、食べ始める教授。
⇒測定結果最初のペタの感触はありましたが、スルーのところがだんだん上がっていってるため、高級ティッシュほどのしっとり感はありませんでした。
チーズケーキ…測定器の摩擦に耐えられずケーキが崩れてしまい測定不能。
そのほか、カステラ、ゴム手袋、タオルなども測定するも、高級ティッシュを超えるものが出ませんでした。
野々村教授の家族からのプレゼントの財布…今までにない新しいパターン。
⇒摩擦で生じるペタっと感が今までと違う。スルーの時の摩擦力が高級ティッシュより低いく、とんでもなくスルーと滑らかな感触。

野々村教授愛用の財布は今まで測ってきた中で一番しっとりした感触

優勝!野々村教授の皮財布

なんて手前みそ・・・

野々村教授とその家族だけが楽しい検証結果でした(笑)

実験を続けてわかったことは愛情に勝るしっとりはないということでした!

チコちゃん:わぁ~ステキなご家族…って家族サービスやないか!

補足:食感のしっとりは舌ざわりに加えて、口の中での崩れ方も関係してると考えられます。
今後は食感も測定できるように改善していかれるそうです。

感想

これだけ解説者の私情が入った回は珍しい(笑)
しっとりの定義なんて、まともに考えたことが無かったからちょっとだけ為になったか?

見た目も中身もしっとりしたオバサンになりたいもんです。


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