チコちゃんに叱られる 大阪の人がエスカレーターで右側に乗るのはなんで?2月14日放送分

大阪の人がエスカレーターで右側に乗るのはなんで?

土田晃之(東京都練馬区生まれの埼玉育ち):だったら大阪の人に聞いてくれよ。

チコちゃん:これはね。はっきりした理由があるのよ

土田晃之:武士

チコちゃん:ぶ、武士?!

土田晃之(チコちゃんに叱られるの大ファン):あ、今のリアクションは違う

チコちゃん:(笑)

土田晃之:刀をさしてるから、元々江戸の人はこちら側(左側)を歩いて、
商人の街大阪は反対側だとか・・ということではない。

チコちゃん:そうね、エスカレーターと江戸は関係ないかな~。

土田晃之:難しいな。最初に(エスカレーターが)できたのはいつですかね?大阪の方が後ですか?

チコちゃん:後だとどうなの?右になるの?

岡村隆史:でも絶対あんな洒落たやつって東京からやろ。

土田晃之:いや、エスカレーターみて洒落たやつだと思うのは問題ですよ。

土田晃之::動く階段なんて…まさかの特に理由はない。

チコちゃん:ボーっと生きてんじゃねーよー!!

こたえ 阪急電鉄が始めたから。でも今は両側に立つのが当たり前~

解説:江戸川大学 斗鬼正一(とき まさかず)教授
今では両側に立ってエレベーターに乗るのが当たり前になっているにも関わらず。
大阪では右側に立ち、東京では左側に立つ習慣がなかなか治らない状況です。

何故、このような習慣になったのでしょうか?

エスカレーターの誕生

今の状態のエスカレーターがお披露目になったのは、1900年にパリで開催された第5回万国博覧会でした。

この時電気で動く上に登るエスカレーターと、下に下るエスカレーターの2台が出品されました。
ここから普及が始まりました。

日本初のエスカレーターは1914年、東京・上野公園で開催された東京大正博覧会でお披露目されました。
この時のエスカレーターは移動用ではなく、アトラクションとしてお披露目されました。

エスカレーターに乗るには乗車量が10銭。当時の喫茶店のコーヒー1杯5銭なのでかなりなぜいたく品と思われます。

同年には日本橋三越本店の前身、三越呉服店に常設のエスカレーターが登場しました。
新館の建て替え時、1階と2階の間に設置されました。

エスカレーターが設置されたころから片側に立つ習慣はあったのか?

エスカレーターが設置されたころは急いで歩く人がいなかったので、
エスカレーターの片側を空ける習慣はありませんでした。

片側並びが始まったのは1967年ころの大阪からでした。
この年に阪急梅田駅に「動く歩道」と「エスカレーター」が設置されました。
すると、せっかちな大阪人がエスカレーターの間を抜けるように歩き出す人が出てきました。

エスカレーターを立って乗ってる人の間を縫うように歩くのは危険な行為なので、
阪急電鉄は列を整備する目的でアナウンスを流すようになりました。
「お歩きになる方のため左側をお空け願います。」
これがエスカレーターの片側並び文化の始まりでした。

このアナウンスは1967年から1998年まで行われてました。
しかし、なぜ右側並びになったかは、阪急電鉄も把握してないそうです。

エスカレーターで東京はなぜ左側に並ぶようになったのか?

東京でエスカレーターの左側並びが始まったのは1989年ころからでした。
そのきっかけとなったのは、現在の東京メトロの新御茶ノ水駅が出来てからでした。

新御茶ノ水駅は深いところにあり、エレベーターも深さ41メートルにも及ぶため、
急いで移動したい人はエレベーターを歩くようになりました。
その急ぐ人を避けるために左側に並ぶ習慣が始まりました。

左側に並ぶのは、日本の道路が左側通行で右側が追い越し車線になっているため、
それに倣う形で東京のエスカレーターは左側並びになりました。

他の国でも、エスカレーターの立ち位置と、車の通行が同じになる国が大半を占めていました。

エスカレーターの片側立ちを否定する実験

2015年イギリスでエスカレーターを使ったある実験が行われました。
エスカレーターの片側立ちと、両側立ちのどちらが効率的かを調べる実験でした。

片側開け⇒2500人/1時間
両側立ち⇒3250人/1時間

両側に立つ方が、急ぐ人のために片側立ちするより3割も多い人数利用できるとわかりました。

日本でも全国的に「両側立ち」が推進されるようになります。

チコちゃんが好きなエスカレーターはどこかな?

チコちゃん:大学まで行けるやつ

補足:大阪人はせっかちはかつて日本一になったことがありました。1979年国際交通安全学会が各地域の歩行速度を調べた結果。
大阪人は1秒に1.6メートル歩き、これが日本一の歩く速さとなりました。

エスカレーター片側立ちまとめ

・日本初のエスカレーターは1914年東京大正博覧会でアトラクションとして登場
・エスカレーターが一般の施設に設置されたのは三越呉服店(東京・日本橋)が最初
・エスカレーターの片側立ちの最初は、1967年の阪急電鉄のアナウンスが最初
・エスカレーターの東京での片側立ちは1989年東京メトロの新御茶ノ水駅が最初
・2015年イギリスで両側立ちの方が片側立ちより効率的と判明
・現在は両側立ちが推奨されている

エスカレーター片側立ちの感想

私がエスカレーターの片側立ちについての議論を一番最初に読んだのは、
当時の知り合いのサイトで、武士の刀の事をさしていたように思います。

でも、実際はワタシもたまに利用する阪急電鉄だったのですね。

そして、東京と大阪の小競り合いww
でも気持ちはわかります。

どこかで関東人に負けたくないっていうのは、もう生まれも育ちも関西だと潜在意識ですね(笑)


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