チコちゃんに叱られる 大根おろしのからさってなに?2月14日放送分

大根おろしのからさってなに?

前田敦子:ええっ?

チコちゃん:大根おろしってからいね?わけがあるのよ?

前田敦子:そうですねぇ。冬がからい。冬の大根ってなんか辛いイメージがあるけど・・。

チコちゃん:じゃあ、季節ってことで良い?

前田敦子:季節かな。気温!

チコちゃん:気温ってことは、まぁまぁ季節そうね。寒いと辛くなる?

前田敦子:寒いと辛くなる。

チコちゃん:ボーっと生きてんじゃねーよ!

前田敦子:ごめんなさ~い。

チコちゃん:つっちー、つっちーすごい喜んでんじゃん。
じゃぁつっちー分かる?

土田晃之:え、えーと擦ると辛いんですね。

チコちゃん:大根からすると、それは何?

土田晃之:大根の涙みたいなもんですか。

チコちゃん:ちょっといいわよ。

土田晃之:(一部省略)大根の汗

チコちゃん:ん~、ちょっと違うかな。

岡村隆史:大根の…

チコちゃん:お、

岡村隆史:

土田晃之:全然チコらない

スペシャル回答者カミナリ

番組スタッフ:大根おろしの辛さってなんですか?

竹内まなぶ:俺、わかったかも!うち魚屋さんやってて、大根のツマ擦ってみたことあるの。辛かったの。

石田たくみ:大根のツマにしてる時には辛くないのに?

竹内まなぶ:元々辛くないの大根て。すったら辛くなる。

番組スタッフ:なんで擦ったら辛くなるかを教えてください。

二人ともがっくりうなだれる。

石田たくみ:大根の甘辛って成分があるから・・・本当にわかんねぇ。

ミニチコちゃん:ボーっと生きてんじゃねーよ!

こたえ 大根なりの最後の抵抗

解説:静岡大学 グリーン科学研究所 原正和教授

大根おろしが辛くなるのは、「やめてー!そんな殺生なことはしないで!それでもだめならこうしてやる!」と
私たち人間に辛みをもって、最後の抵抗を見せています。

大根を普通に噛んでると辛くないですが、よく噛んで食べたら辛くなります。=大根の辛さの原理

これはイソチオシアネートと呼ばれる成分が含まれています。これが辛みの正体です。
この成分は大根をすりおろした時だけ発生する成分です。

すりおろしが連続されるとおろし大根は必然的に辛くなります。

大根にはグルコシノレートとミロシナーゼという成分が別々の細胞に存在します。
大根をすりおろすと、細胞が壊されグルコシノレートとミロシナーゼは細胞の外に出ます。
この二つが混ざるとイソチオシアネートという成分が出来て辛みが増します。

大根おろしが何故辛くなることが最後の抵抗なのか?

大根を食べようとする人間、動物、虫たちに「大根を食べたら辛いぞ!」と警告するために辛くなります。

大根を食べる生き物に「大根は辛い」という記憶をさせて、後世の大根が食べられないようにするため、
未来の大根のために辛さを出しているのです。

大根の根の部分は、地中に住む生き物や虫に食べられるリスクが高いため、
他の部位より辛さが出るようになっています。

大根おろしの辛さ比べ

わさびが下せる細かいおろし金、普通のおろし器、鬼おろしの3種類で大根を下ろして辛さを比べました。
これまでの話で行くと、一番細かいおろし金で擦った大根が辛くなると予想されますが・・・。

一番細かいおろし金で擦った大根は辛くありませんでした。
一番目の粗い鬼おろしで擦った大根は辛くなりました。

なぜ、このような結果になったか?
大根の辛み成分は揮発性で、時間が経つにつれ辛みが蒸発してしまいます。

つまり、細かいおろし金で擦ったら辛くなりますが、蒸発するのも早くなるためそれほど辛くない大根おろしが出来ます。

そして鬼おろしで擦った大根が辛いのは、目が粗い分細胞がまだ残っている状態です。
それが口の中でも一度裁断されて、辛みが増していきます。

なので、細かいおろし金で擦った大根をおろした直後にすぐに食べてみたら、
辛い大根おろしになりました。

チコちゃんが食べられるときの最後の抵抗って何かな?

チコちゃん:じーーーーっと見つめる。最後まで目を離さないわよ。


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