チコちゃんに叱られる なんで鼻に水が入ると痛いの?4月3日放送分

学校の水泳の授業の頃からの素朴な疑問です。

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なんで鼻に水が入ると痛いの?

北島康介:わかんないっす。

チコちゃん:まさに「何も言えねぇ状態」状態なの?

北島康介:チョー気持ちよくはないっすね。

チコちゃん:あなたさぁ、腕相撲やりすぎてねぇ。水泳できなくなってコーチに怒られてる場合じゃないわよ。

北島康介:なんで知ってるんすかそれ?

チコちゃん:そんな情報が入ってますけど

北島康介:痛いのは…通っちゃいけない管の所に水が入るから。

チコちゃん:ボーっと生きてんじゃねーよ!

こたえ 塩分が0.9%じゃないから

解説:大阪大学大学院 薬学研究科 招聘准教授 藤田 郁尚(ふじた ふみたか)氏

鼻に入ると痛い水と痛くない水があります。
それに大きく関わっているのが、塩分濃度です。

人間の体は6割が水分=体液で出来ています。
人間の体液には塩分が含まれています。

人間の体液は塩分濃度が0.9%になります。
塩分濃度の違う水が鼻に入ると痛くなります。

プールやシャワー(水道水)の塩分濃度を測定すると
水道水は0%、プールは0.1%です。

どちらの水も、体液の0.9%とは違うため、鼻から入ると痛くなります。

鼻から水が入ると痛くなるメカニズム

鼻から水が入ると、粘膜細胞の付近にある神経細胞に触れます。
粘膜細胞付近の神経細胞は細胞膜(さいぼうまく)で覆われてます。

細胞膜は半透膜(はんとうまく)という性質を持っています。
この半透膜の性質は体液と外部からの水を同じ濃さにしようとする働きがあります。

塩分の薄い水が体内に入ってくると、体液と同じ濃さにしようと薄い水が移動してくるので、
細胞は水を取り込み膨らみます。

その時、細胞膜の感覚センサーが危険を察知して、脳に痛みを伝達します。

その感覚センサーを「TRP A1(トリップエーワン)」と言います。
TRP A1(トリップエーワン)は細胞膜の表面にあり、
細胞が水を含むことで膨らんだ時に、TRP A1(トリップエーワン)も同時に開き、反応を起こします。
その反応が痛みとして伝わり、鼻が痛いと感じているのです。

細胞は膨らみ過ぎると破裂をするので、それを防ぐために痛みを感知します。

目に水が入った時の痛みもTRP A1(トリップエーワン)の働きによっておこるものです。

鼻水は痛くないのは、鼻水の塩分濃度が約0.9%なのでTRP A1(トリップエーワン)が反応しないからです。

このTRP A1(トリップエーワン)の働きを発見したのが、藤田教授のチームだそうです。

塩分濃度0.9の水を鼻にいれたら痛くないのか実験

協力者:鼻うがいが美しい、モデル白木あゆみさんで実験。

早速0.9%の塩分濃度で鼻うがい実験の結果、白木さん曰く「全然痛くない」との事でした。

鼻うがいのコツは怖がらずに思いきりやる!

次はスタッフが塩分濃度0.5%の水で鼻うがいのを実験(ドッキリ)
結果はプールのツーンと来る痛みがあったようです。

次は体液より塩分濃度が高い1.5%の水で鼻うがいをします。
体液とは違う濃度のであるため、やはり痛くなりました。
体液より濃い水が体内に入ると、体液と同じ濃さにしようと、体液が細胞膜の外に出ようとして縮むため、
TRP A1(トリップエーワン)が反応するかもしれないとの事です(まだ研究中)

チコちゃん、鼻うがいってやった事ある?

チコちゃん:逆に聞くけどクリーニングされたことある?

補足:ワサビを食べた時にツーンと来るのも、わさびの辛味成分に
TRP A1(トリップエーワン)が反応して、脳に痛みを伝えるとの事です。

チコちゃんに叱られるなんで鼻に水が入ると痛いの?感想

鼻に水が入ったら痛いのは、水泳の時間の悩みの一つでした。

今後、水泳や風呂でうっかり鼻に水が入ったら、TRP A1を意識したいと思います(笑)

風邪の予防や、声帯のためにヴォーカリストの皆さんは鼻うがいを実践されてる方は、
かなりいらっしゃると聞いていますが、やはり痛みが怖くて出来てないので、
0.9%の塩分濃度の水でやってみようかな。
塩分濃度0.9%の水を作るには、塩9gに水1000ml・・・・。
タニタの秤が活躍しそうです。


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