小学校の頃から慣れ親しんだはずなのになんでそうなるか分からない事を紐解きます。
番組Twitter
本日NHK総合19:57頃、チコちゃんに叱られる!に出演します。是非ご覧下さい。 pic.twitter.com/ShX7QuORLE
— 谷中敦 (@a_yanaka) April 10, 2020
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なんで鉛筆で字が書けるの?
西山茉希:ん?芯があるからですよね?
チコちゃん:芯がどうなって書けるの?
西山茉希:芯が削れて書けます!
チコちゃん:うん。どうやって?
西山茉希:シューっと。
チコちゃん::シューっと
西山茉希:芯の底辺が紙と摩擦して、紙に乗っかっていく感じですかね?
チコちゃん:どういう風に乗っかるの?
西山茉希:・・・シューっと・・・
チコちゃん:「シュー」しか出てこないじゃないのアナタ。
岡村隆史:なんかLineに乗ってますよこれ。
西山茉希:だって、チコちゃんコレ食いついてきてますもんね。
チコちゃん:どのように削れて行く?
西山茉希:シューしかない…
チコちゃん:ハハハ…ボーっと生きてんじゃねーよ!…ママ、叱られちゃった…。
岡村隆史:紙自体も削れてるんじゃないですか?その上に粒子というか…
チコちゃん:紙…
岡村隆史:紙は関係ないとして…
チコちゃん:ガラスには書けないでしょ?
岡村隆史:ガラスには書けない
岡村隆史・西山茉希:あ!
西山茉希:紙っていうのは表面が凹凸になっているから、その穴の中に芯が埋まっていく。
チコちゃん:どのように埋まっていく?
西山茉希:どのように?溶け出すように埋まっていく。
チコちゃん:溶け出すようじゃなかったわね~
こたえ 芯がトランプのカードのようにはがれていくから
解説:青山学院大学 理工学部 電気電子工学科 黄 晋二(こう しんじ)教授
鉛筆の芯の構造とは?
鉛筆の芯は、黒鉛と粘土が合わさって出来ています。
黒鉛は黒い色を出し、粘土は黒鉛を固めています。
黒鉛と粘土の割合で、芯の硬さが決まっていきます。
HBの鉛筆で黒鉛が70%、粘土が30%
6Bの硬さの鉛筆は、黒鉛80%、粘土20%
6Hの硬さの鉛筆は、黒鉛40%、粘土60%
っと、黒鉛が多いほど濃く柔らかい芯、粘土が多いほどう薄く硬い芯になります。
なぜ鉛筆で字を書くことができる?
では、なぜ鉛筆で字を書くことができるのでしょう?
それは、黒鉛の結晶構造に理由があります。
黒鉛の結晶を電子顕微鏡で見てみると、シートのようなものが積み重なった層状の構造になっています。
この層と層の結びつきは、層の間の結びつきが弱くはがれやすくなっています。
鉛筆で文字を書くと、目には見えない紙の凹凸に黒鉛の層が引っ掛かり、シート状にはがれます。
シート状にはがれるとは?
鉛筆の芯をトランプに置き換えて説明しますと…。
凹凸のあるゴムのシートを表面と見立てて(どちらも凹凸があるため)
その上にトランプを指でスライドさせていきます。
トランプ(鉛筆の芯)はゴムシート(紙)の凹凸に引っ掛かり、広がっていきます。
つまり、目に見えない紙の凹凸に、黒鉛の層が引っ掛かり字が書けるのです。
そのため、凹凸のないガラスやプラスチックには書けません。
鉛筆で紙に書いた部分を拡大すると、大きさは様々ですがシートのような形で黒鉛が紙に付着しています。
鉛筆の字を消しゴムで消せる理由は、紙の表面に引っ掛かった黒鉛の層を、
粘着性のあるゴムに絡めとることで消すことが出来るのです。
1本の鉛筆で何文字書ける?
1本の鉛筆でどれくらい書けるのでしょうか?
HBの鉛筆で50Kmくらい書けるそうです(黄先生談)
実際に何文字くらい書けるか、スタッフが実験しました。
長編小説「失われた時を求めて」全10巻を400字詰めの原稿用紙に書き写して、
1本の鉛筆で書ける文字を計って行きます。
…数日経過して、鉛筆の芯の減りも目立ち始めたころ、
とある後輩から・・・
「鉛筆1mmで何文字書けたか計算すれば、すぐわかるんじゃないですか?」
鉛筆の芯1mm減らすには「働き方改革」の5文字を80回書くことが出来ました。
鉛筆の芯の長さは176mmです。
「働き方改革」80回×鉛筆の長さ176mm=14,080回
14080回×5文字=70400字
鉛筆1本は70400文字書けるとわかりました。
チコちゃんは、鉛筆で初めて書いてみたい漢字はなにかな?
チコちゃん:しんにょう「辶」
黄先生の文字の構造についてはこちらのサイトでテレビで紹介された図解付きで説明されています。
http://www.agnes.aoyama.ac.jp/column/relay_24.html
塚原アナより補足
鉛筆1mmで「働き方改革」の5文字を80回=400字=400字詰め原稿用紙1枚
鉛筆の長さ176mm⇒原稿用紙176枚
感想
放送局はじめ、マスコミ関係って高学歴な人が入る印象なんだけど、
意外と肉体派ですね(笑)
わざとだろうけど・・・。
西山さんの「シューっと」がツボでした。