アドベンチャーワールド其の四~パンダファミリー梅梅世代Part1~

パンダファミリーの歴史を追っていきます。

アドベンチャーワールドのパンダの歴史

アクセス方法や現地で宿泊するか否か、そしてチケットも入手したらいよいよアドベンチャーワールドへ。
沢山魅力的な動物はいますが、今はパンダを中心に書いてまいります。
その前に・・・来園時の注意点
フラッシュ撮影は動物のストレスになるので、絶対にやめましょう。
フラッシュをオフにできない機種をご利用の際はフラッシュは隠した状態で撮影しましょう。

1994年に現在も元気なお父さんパンダ永明(エイメイ)と蓉浜(ヨウヒン=1997年没)が来園してから今年で26年です。
家系図の画像は以下の通りです。

アドベンチャーワールド初の赤ちゃんパンダだった良浜

まず現在母親パンダ良浜(ラウヒン)2000年9月6日生まれメス
(母:梅梅メイメイ1994年8月31日~2008年10月15日)(父:哈蘭ハーラン)
良浜は其の壱の記事でも書きましたが、
母梅梅のお腹の中に来日前からいた子供です。
2000年7月に梅梅が来日して2か月後に白浜で生まれたパンダです。
良浜より下の兄弟は定期的に中国に「返還」されましたが、良浜だけは白浜しか知らないパンダです。
「返還」という表現にしてるのは、
パンダの所有権は中国にあるので海外で生まれたパンダが中国の施設に行くことは「返還」という扱いになるのです。

一時期、すぐ下の弟パンダの雄浜(ユウヒン)と一緒に姉弟で暮らしてた時期があり、
気の強い一面を垣間見ましたが、お母さんになったら母性あふれる子育てを見せてくれてます。

2枚とも子育て中の良浜・・赤ちゃんは最近生まれた結浜(ユイヒン)か?それともお姉さんパンダの優浜(ユウヒン)?

画像1

画像2

永明と初代の母、梅梅の間のこどもたち

そして、永明(エイメイ)1992年9月14日生まれと梅梅の間に生まれた子供は以下の通りです。
雄浜(ユウヒン)オス2001年12月17日生まれ
隆浜(リュウヒン)・秋浜(シュウヒン)オスの双子2003年9月8日生まれ
幸浜(コウヒン)オス2005年8月23日生まれ
愛浜(アイヒン)メス・明浜(メイヒン)オス双子の姉弟2006年12月23日

梅梅は一番上の良浜を生む前に、中国でも双子を一組出産してるので9頭を遺してるのですね。

兄弟ごとの紹介と私の彼らに対する印象は・・。

雄浜(ユウヒン)

人工飼育下では初の冬生まれパンダで、2004年に中国へ返還。
2008年には返還先の「成都繁育基地」で腸ねん転で死にかけるも無事生還を果たしお父さんパンダになりました。
彼の子供には映画「51(ウーイー)世界一小さく生まれたパンダ」にも出てくるパンダ、大毛(ダーマオ)がいます。

大毛は雄浜の奥さん、つまりお母さんから愛情を受けられなかったパンダとして紹介されました。
この映画は2011年に日本でも公開されました。ここでは雄浜の事は多くは紹介されてませんが、
生まれた時51グラムしか無かったウーイーの成長記録が見られる映画でした。
雄浜は現在5頭のお父さんパンダとして元気に暮らしてます。

そして、ダーマオは産みの母親の愛情は受けられませんでしたが、
代理母やパンダ幼稚園の先生パンダ育てられ、
大きくなり今はカナダのトロントで生活していましたが、
永明譲りのグルメな大毛は、中国で採れた竹しか食べないため、
コロナの影響で竹の確保が困難になったため、本来の返還期限より2年前倒しでの返還になったようです。
2020年11月30日、中国に無事帰国と報道されています。

加筆修正(2017/12/03 23:30:08)

51(ウーイー)は梅梅が一番最初に出産した双子(良浜のお姉さん達)のうちの姉で奇珍(チージェン)が2回目の出産で産まれた双子の兄弟の弟の方です。
梅梅も双子の妹として産まれて来ました。パンダが双子で生まれて来る確率が50%というのも頷けます。

私が雄浜を見た時は、2歳になる直前位の頃で赤いボールを相手に元気よくじゃれてるのが印象的でした。
すぐ下に日本初の双子パンダが生まれて、パンダランドのアイドルの座を奪われた頃で、
この後から「赤ちゃん返り」が激しくなり、寂しくならないようにと姉パンダの良浜の体重に追いついてから、
しばらくは姉弟で一緒に暮らしてました。
偶然姉弟で一緒の時も観に行きましたが、姉弟でワイルドにじゃれてました。

追記2018/4/11
自宅を整理していたら「写ルンです」で撮った良浜・雄浜のパン団子写真が出てきました。
激しい姉弟ゲンカをしていてどれもブレブレ(´;ω;`)ウゥゥ
比較的マシに撮れた2枚をアップします。

水を飲んでる方が若かりし頃の良浜で、壁を向いてるのが雄浜。
姉弟揃って相似形。写真を更に写メで撮ったので光ってます。申し訳ございません。

隆浜(リュウヒン)秋浜(シュウヒン)

日本初の双子パンダです。
私はこの子たちの赤ちゃんの姿が見たくてアドベンチャーワールド通いを始め・・・と言いますか、
すでに良浜でパンダに惚れてましたので、やっとパンダに逢いに行ったというのが正直なところです。
梅梅のそばでぐっすり寝ている姿は、可愛らしくもちょっと退屈でほかの観客は「死んでる?」って冗談めかして話してました。
この時衝撃的だったのは、母親の梅梅が子パンダ当時生後2か月くらいをまるで親猫が子猫を連れていくみたいに、
口にくわえて場内を連れ回す光景でした。
子パンダもされるがままです。画像2がその状況に近い状態ですね。
飼育員さんにとっても謎な行動のようでして、場内の広さを教えてるのではと「パンダのひ・み・つ(森田倫代・熊川智子共著)」という著書に記されてます。
この双子以降、赤ちゃんパンダが生まれるたびに白浜に行きましたが、どのパンダも口にくわえて連れ回されてました。
その後、色んな国の動物園で赤ちゃんパンダが生まれたら、どの親子もこの行動が見られますので、
子育ての一環だろうと思われます。
少々手荒に見えますが、パンダは人間みたいに「抱っこして歩く」ことはできないので、
危ない所に行かないようにとか、まだちゃんと歩けない赤ちゃんと「一緒にお散歩」のような感覚かもしれません。

この双子達のすぐ下に、幸浜(コウヒン)が生まれた時に、再度アドベンチャーワールドに行ったときに其の参でも書いた通り、
バックヤードツアーに参加をしまして、この双子の弟の方で餌付け体験をしました。
その時はかなり大きくなってましたが、それでも餌のにおいの残る棒を甘噛みする姿は可愛かったです。
2007年に兄弟揃って中国に返還されますが、その時の模様も含めて「パンダフルライフ」という映画に記録されてます。
この映画冒頭では暴れん坊の弟にやられっぱなしの兄・隆浜(リュウヒン)が最後の方で、弟に反撃するシーンを見た時「パンダは単独で生きていく動物なんだなぁ。もう兄弟でじゃれ合う姿は見れないんだなぁ」と思うと寂しくなった記憶があります。

弟の秋浜には4頭子供が生まれてます。
そのうち1頭が子供を産んで1頭の孫がいます。
秋浜は若くして「おじいちゃん」になりました。

まだまだ兄弟はいますが、次の記事で紹介いたします。


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